DIG セミナ- in 富士川 報告/まちづくり委員長 川島隆裕
令和7年2月1日(土)。
富士建築士会・富士市防災危機管理課共催による恒例のDIGセミナ-(講師常葉大小村先生)を、富士川地区を対象にまちづくりセンタ-にて開催しました。(参加者 70名程度、内富士川地区住民 40 名)
この1年は元旦の能登地震に始まり、8月には南海トラフ地震臨時情報、9月の能登の集中豪雨と災害に見舞われました。
事前の準備会議では、小村先生や防災危機管理課の担当者とも、今後 20 年くらいの間に起こるであろう南海トラフ地震に向けて、できる防災対策について議論し、問題意識を共有しました。
午前中は、20 万分の 1 の地図を囲んで南海トラフ地震マクロ理解について小村先生よりお話がありました。
東日本大震災と比べても震源域の広さやプレ-トの沈み込みについての話には住民から多くの質疑があり、関心の高さがうかがわれました。
防災危機管理課からは、能登地震に派遣したトイレトレ-ラ-や避難の大切さについて、建築土地対策課からは耐震補強工事の補助金や補強事例について、住宅政策課からは富士市における空き家の現状と管理対策についてなど、午前中は多くの知識を習得しました。
午後の部は、いよいよDIG開始!各地区(9 班)ごとにわかれて、ファシリテ-タ-(建築士会)の号令のもと、地区の地図を広げて危険個所や避難施設等を図示しながら、あらためて自分の住んでいる地区の特徴を再確認する機会となりました。
富士川地区は土砂災害危険区域などが多く存在し、同じ地区のなかでも高低差がはげしく、近年の集中豪雨では土砂崩れが起こることもあるようです。
話し合いは想像以上に白熱し、危険個所に対してどのように対策すればよいか?真剣に議論しました。
その後、地域の強み、弱み、対策、地域へのメッセ-ジなどを模造紙にまとめ、議論が進んだ3班には発表までしていただきました。
各班の発表は弱みを整理することで見えてきた課題について共有し、地域住民にも伝え、今後希望をもって防災対策に取り組んでいきたいという決意が感じられ、大変有意義な時間になったと思います。
最後に DIG セミナ-開催に協力していただいた、常葉大小村先生をはじめとするスタッフの皆様や富士市防災管理課や参加していただいた皆様に改めて感謝申し上げます。
今後は若い人向けの DIG、避難所での運営を想定したHUGなどにも取り組んでいきたいです。







